CONTENTS
INTRODUCTION
1山口から世界の製造現場へBEGINNING
2産業用ロボット拡大に向けた挑戦BREAKTHROUGH
3超小型化―搭載式の開発へFOR THE FUTURE
4VT(ビジュアルティーチ)で世界を変えるFACE
5現場主義で世界に挑むINTRODUCTION 概要
BIGINNING 開発への道
BEGINNING 本文
BREAKTHROUGH プロジェクトの突破口
BREALTHROUGH 本文
FOR THE FUTURE 開発のいま、そして未来
FOR THE FUTURE 本文
ああああああああああ
タケノコ焼けた。
トマトトマト
開発者の横顔
FACE 本文
なるほど基礎知識
ビジュアルティーチ(VT)の可能性
ロボットにはいろいろな働きをするものがあります。重い物を持ち上げるロボット、製品検査を行うロボット、人を案内するロボット、自前の動力で物を運ぶロボットもあります。現在、中小企業では人手不足などから、製品の溶接や塗装、プラスチックの成形加工、金属部品の製造、食品業界でのピッキング作業や箱詰め、製品の検査など、多様な分野でロボットの活用が進んでいます。例えば、製造現場のロボットはピッキング・バリ取り・溶接・治具レス組み立てなど、実に様々な領域を担っています。ピッキングであれば、ある空間位置にあるものを最適な角度、スピード、強さで掴み取り、そして他の空間地点まで運ぶことをロボットがよく理解していなければなりません。
あらゆるロボットは作業を自動的にゼロから行っているわけではありません。新人がベテランから仕事のやり方を学ぶように、ロボットも自動的に作業をする前に作業工程を学ぶ必要があります。これまでロボットは単純な繰り返し作業には向いていても、状況によって動きを変える作業には不向きだといわれてきました。なぜならロボットの動きを変えるにはティーチングが必要なため、専門的な知識を持った人でないとできなかったからです。ティーチングとは、ロボットに作業を実行するために必要な情報を指示し、記憶させることです。しかし最近では、必要な動きをいくつかパターン化し、事前にロボットにプログラミングしておくことによって、タッチパネルの操作一つで簡単にロボットの動きを変えることができる例もでてきています。
YOODSのVTでは、ロボットに3D視覚機能を持たせることで、位置が安定しないワークに対してロボットの動きを柔軟に、精度よく追従させることができます。これはVTの特徴である現物をマスターとし、視覚教示を行うことで実現できるようになったのです。これにより、今後、ロボットを使う側にとって、ロボットを導入してから仕事を教えるまでのティーチング工程を大幅に簡略化することができるようになります。
写真7 コンピュータ制御の様子(左)、ロボットアームの工場内での作業風景(右)
NEDOの役割
NEDOの役割 タイトル
NEDOの役割 年度
(NEDO 内担当部署:ロボット・AI部)
本プロジェクトでは、今後のロボット市場の拡大を目指すため、ものづくり分野・サービス分野で活用可能なロボットの開発を行いました。具体的には、ロボットの初期導入コストの削減に向けた、ハードウェア・ソフトウェアを共通化した汎用的なプラットフォームロボットの開発を行い、各分野のロボット未活用領域におけるロボット導入を促進するプラットフォーム化されたロボットシステムの整備を実施しました。実施にあたっては、ユーザー及びシステムインテグレーターも制度内に取り込み、技術課題や要求仕様を特定することで、早期の実用化・事業化達成を目指しました。また、日本の強みであるハードウェアを生かしつつ活用するためのソフトウェアを強化し、オープンイノベーションを促進しました。さらに、実施者への展示会への出展などを積極的に支援しました。
その結果、株式会社YOODSは、本プロジェクトで開発を行った「YCAM3D」の実用化を実現し、2019年4月から販売を開始しています。
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